「ブクブクの強いうがいをしないでね」という指示は、歯を抜いた後の傷口を保護するためのものです。
通常、歯を抜いた後は傷口は血液で満たされ、硬化して血餅ができます。
ブクブクの強いうがいをすることで、血餅が流れ出し、止血がうまく行われなくなります。
抜歯した翌日の朝ぐらいまで血の味がしますので、強くうがいをしたくなりますが、固まりかけた血餅がとれるとまた出血します。
手を切った後の瘡蓋(かさぶた)がとれるとまた血がにじみだすことと同じです。
そのため、傷口がしっかりと塞がるまで、穏やかな流水で優しく口をすすぐようにしてください。
また傷が塞がらないと感染し、腫れますので一日だけ、血の味を我慢していただければ、傷口の治癒を助け、出血を最小限に抑えることができます。