親不知が完全に生えない(埋伏している)場合、さまざまな問題が生じる可能性があります。今回は、前半と後半に分けてお届けします。今回が後半です。
4.嚢胞や腫瘍の発生リスク
埋伏智歯の周囲には、嚢胞(液体がたまった袋状の構造)が形成されることがあります。嚢胞が大きくなると、周囲の骨が吸収され、顎骨の損傷を引き起こすことがあります。
まれにですが、アメロブラストーマと呼ばれる腫瘍が発生することもありますので、その場合は適切な治療が必要です。
5.痛みや違和感を発生させる
親知らずが完全に生えてこない場合、歯肉や顎に圧力がかかり、痛みや違和感を引き起こすことがあります。
特に痛みが頻繁に発生する場合や、口が開かなくなる症状が続く場合は、早急に歯科にて診察を受けることをお勧めします。
親知らずが完全に生えない場合の対策と治療方法
親知らずが完全に生えていない場合は、定期的な歯科検診が非常に重要です。
ステーションビル歯科では、レントゲンで親知らずの位置や周囲の状態を確認することができ、親知らずの向きや健康状態を正確に診断します。
また、日常のケアとして、親知らず周囲の清掃を徹底することが大切です。
特に、歯ブラシやデンタルフロスを用いて、親知らずの周囲をしっかりと清掃し、細菌の繁殖を防ぐことで、炎症や感染を予防します。
万が一、炎症が発生した場合や痛みが続く場合は、早めに治療を受けることで、さらなる悪化を防ぎます。
もし親知らずが悪影響を与えている場合、抜歯が推奨されることがあります。
親知らずの抜歯は、痛みの軽減だけでなく、将来的な口腔内トラブルの予防にもつながります。