骨粗鬆症の薬を服用中に抜歯やインプラントなどの外科処置をすると稀に口腔内顎骨壊死症の発症が起こる可能性があるからです。
そもそも骨粗鬆症は、骨密度が低下し、骨の強度が減少する疾患です。
主に加齢に伴って起こり、女性に多く見られますが、男性にも同様の症状が見られることがあります。
骨粗鬆症の薬剤(ビスフォスフォネート、デノスマブなど)は骨粗鬆症やがんの骨転移の治療に使用されますが、稀に顎骨の組織に影響を及ぼすことがあります。
これを口腔内顎骨壊死症と言い、症状は口内の潰瘍、腫れ、痛み、感染が含まれ、治療には骨を削り取ったり、抗菌薬が必要となります。
抜歯やインプラントなどの外科処置をする場合にそれを起こさないためにも医師と歯科医師の協力が必要です。
以前は骨粗鬆症薬剤を3か月休薬してから、歯科外科治療をすることが推奨されていました。
今は休薬はせずに、口腔内を清潔に保ち、炎症がない状態にすることで、口腔内顎骨壊死症の発症を防ぐことが大事だとわかってきてます。
溝の口ステーションビル歯科では骨粗鬆症薬剤服用の患者様は、1年毎のレントゲン撮影から、顎骨状態を経時的に異常がないかを診査しています。