歯茎の黒ずみの原因は、色素沈着、金属の影響、喫煙、薬の副作用、全身の病気など、さまざまな要因が考えられます。
- 生理的(自然な)色素沈着
人種や個人差によって、歯茎にメラニン色素が多く含まれる場合があります。これは健康上の問題はなく、特にアジア系やアフリカ系の方に見られることが多い自然な現象です。 - 金属タトゥー(歯科治療の影響)
歯科治療で使用される金属が微細な粒子となって歯茎に沈着し、局所的な黒ずみを引き起こすことがあります。また、口腔内の金属が長期間水分にさらされることで酸化し、黒く変色することもあります。 - 喫煙(スモーカーズ・メラノーシス)
長期間の喫煙により、歯茎のメラニン生成が促進され、黒ずみが生じることがあります。これは「スモーカーズ・メラノーシス」と呼ばれ、比較的良性の変化ですが、喫煙を続ける限り改善しにくい特徴があります。 - 薬剤による変色
一部の薬剤(例:ミノサイクリンなどの抗生物質)を長期間使用すると、歯や歯茎に色素沈着が起こることがあります。 - 全身性の疾患やホルモン異常
まれに、アジソン病などの内分泌系疾患やその他の全身性疾患が原因で、皮膚や粘膜に色素沈着が見られることがあります。
歯科医院の受診が必要な場合
以下のような場合は、速やかに溝の口ステーションビル歯科へご相談ください。
〇 黒ずみが急に現れた、または形や大きさが変化している
〇 痛み、腫れ、出血などの症状を伴う
〇 ご自身やご家族に口腔内の疾患の既往がある
歯茎の黒ずみの原因によっては、適切な処置や生活習慣の見直しで改善できる場合もあります。気になる症状がある場合は、お早めにご相談ください。