それは誤解です。歯のクリーニング(スケーリング)によって歯が弱くなることはありません。むしろ、歯石を除去することで歯や歯ぐきの健康が改善されることが多いです。ただし、そう感じる理由はいくつかあります。
1.歯が小さくなったように感じる
長期間歯石が付着していた場合、歯石が取れることで歯の表面がザラついたり、「歯が小さくなった」「隙間ができた」と感じることがあります。しかし、これは歯が削れたわけではなく、本来の歯の形が現れた結果です。
2.歯肉が引き締まり違和感を覚える
歯石があると、その周囲の歯ぐきが炎症を起こし、腫れていることが多いです。歯石を取ることで炎症が治まり、歯ぐきが引き締まると「歯が長くなった」と錯覚することがあります。
3.一時的な知覚過敏が起こることがある
歯石の下に隠れていた部分が急に露出することで、一時的に歯がしみることがあります。しかし、通常は数日~1週間ほどで落ち着きます。
実際には、歯石を放置すると本当に歯が弱くなることがあります。歯石は細菌の温床となり、歯周病を進行させる原因になります。放置すると歯を支える骨が溶け、最終的には歯が抜け落ちるリスクが高まります。そのため、歯石は「歯の一部」ではなく「汚れの塊」と考え、定期的に除去することが重要です。
定期的なクリーニング(3~6ヶ月ごと)を受けることで健康な歯と歯ぐきを維持できます。しみる症状が長引く場合や強い痛みがある場合は、遠慮なく溝の口ステーションビル歯科にご相談ください。